③トラックの日常点検を初心者向けに解説 マフラーのこと
トラック業務を始めれば、必ずといっていいほどマフラーのことを気にすることになると思います
乗用車や二輪を運転しているときは、マフラーはカスタムが好きな人でなければ特に気にすることも触ることもないでしょう
しかし、トラックでは点検整備において非常に重要な箇所となってくるので、嫌でも気にすることになります
アドブルーの補充に関して
トラックにはアドブルーという尿素水を補充する必要があります
これは、給油と同じようなものと考えた方がいいと思います
運転席のメーターが、燃料と似たような表示マークでされているとおもいます
メーターが減ってきたら、補充するようにしましょう
走行距離にもよりますが、3000キロ走行、もしくは月一など走行状況にあわせて補充のリズムをつくれば良いと思います
これは、マフラーの洗浄を助けるものです
補充をしていないと、マフラーの洗浄がきちんとされないので、大事なことです
アドブルーの補充のやり方
トラックの給油タンクの傍にアドブルーのタンクがあります
これは給油タンクみたいに鍵はついていないので、キャップを半時計回りに回せばとれます
通常の運送会社では、アドブルーのタンクがあります
まず、タンク上部にキャップがあるので、これが空気の逃げ道が確保される状態になっているのか、分からないときは会社の人に確認をしてみましょう
抜け道ができていないと、タンクが沈んでしまい、大変なことになってしまいます
給油ホースのレバーが横向きになっていると、水が流れないので、垂直の状態にしましょう
ホース先端のノズルキャップを外して、トラックの給油口にいれましょう
きちんといれたら、少しだけレバーをひいて、給水を開始しましょう
勢いよくやらない方が、吹きこぼれ防止のため無難だと思います
タンク横に透明で細いホースがあります
これで現在の給水量が分かるようになっています
よくみるとタンクに目盛りマークがあるので、そこより1センチほど下の位置でとめれば吹きこぼれ防止にとってもよいでしょう
給水が終われば、逆の手順でホースをなおしましょう
DPFについて
これはマフラーの浄化装置です
トラックの仕事をしていたら、よく故障する箇所なので、必ず耳にすることになるでしょう
走行中に自動で洗浄します
マフラーのDPFに煤がたまってくると、洗浄するものです
高速道路の走行で自動で燃え滓をよく燃焼します
ふだんから、高速道路の走行が多いトラックは自動燃焼がされやすいでしょう
反対に一般道路ばかりでは燃焼がされにくく、自動再生ができない走行が多いです
というのも燃焼には速度よりも回転数が必要です
2000回転は必要なです
これは高速道路を80キロ程度で走行する回転数です
中々一般道では難しいでしょう
この回転数を出せるのは、高速道路走行のメリットでしょう
DPFの故障と制御について
すすがたまって洗浄が自動でできなくなると、車両を停車して手動で洗浄を開始する必要がでてきます
手動での洗浄はメーターをみて汚れゲージがたまってこないと、スイッチが作動しないようになっています
通称、手動再生と呼びます
これをしている際は、匂いと騒音がひどいので近隣に住宅地が無い場所を選んで実施するようにしましょう
この再生もせずに走行を続けていると、コンピューターでの制御がかかり走行が出来なくなります
エンジンがかからずに、レッカーされる場合もあります
制御だけなら解除すればいいですが、故障をしたら部品を交換することになります
修理工場にもっていき、修理が完了するまでの間トラックの走行ができなくなってしまいます
修理後のDPF
洗浄されたので、運転席のメモリはゼロのまま
とても綺麗な状態でした
しかし走行して、メモリがたまっても自動洗浄が始まりません
以前はメモリが2つも貯まれば、高速道路ではすぐに自動洗浄が始まりました
しかし4つたまっても自動洗浄が始まりません
原因は正確にはわからないですが、修理で綺麗になりすぎて、センサーが誤作動を起こしているのではないかと
自動が無理なら、手動洗浄を
メモリが4つたまれば、手動スイッチを作動できます
ちなみに、メモリが
3以下であれば、手動洗浄は作動できません
よだんですが、メモリが5以上になると、運転中でも強制ストップがかかるので、このDPFメモリはシビアに気をつけておきましょう
やり方です
今回はは仕事の業務開始前に実施しました
まず、エンジンをかけます
エンジンが温まらないと、手動再生を開始できません
おおよそ20分程度で温まります
その時、エンジンをかけたら、廃棄ブレーキを作動させましょう
廃棄ブレーキがきえたら、手動再生を開始できます
スイッチをおすと、エンジンの音がかわりか、手動再生が始まります
20分で手動再生は完了します
しかし、いそいでいる時は10分もすれば、DPFメモリはゼロになっているので、それで業務開始するのもありです
まとめ
トラックの運転では、マフラーの状態が正常であるかは、安全運行にかかわってきます
そもそもマフラーは傷みやすいところ、ぐらいに思っていた方がよいかもしれません
状態が悪ければ、走行ができず、当日の運行計画におおきな狂いが生じて対応が大変になります
アドブルーの補充は、月一もしくは3000キロ程度の走行毎
を習慣にしましょう
走行では、DPFのレベルメーターもあるので、現在の汚れ具合と、クリーニング表示がされているのかも注意しながら見ていれば大丈夫と思います
それでは、今日もご安全に