②トラックの運転を初心者向けに解説 ギア操作
トラックに乗り始めたら、通常マニュアル操作があります
オートマのトラックもありますが、やはり依然としてトラックはマニュアル操作仕様が主流です
しかし、乗用車は現在ほとんどがオートマでマニュアル操作の車はほとんど出回っていません
運転免許はMTでとっても、ずっとオートマ車しか運転していない、という人は多いのではないでしょうか
仕事でトラックに乗ることになり、最初にぶつかるところだとおもいます
でも、大丈夫です
トラックの仕組みを分かってきたら、適切なクラッチとギアの操作が出来るようになります
今回の記事ではマニュアル、ギア操作について解説します
クラッチペダル
オートマ車と違い、クラッチペダルの操作があります
使い道としては、ギア操作をする時に踏むと考えていて良いでしょう
半クラッチと、運転免許をとるときに覚えがあると思います
この半クラッチの位置を素早く正確に作れるのが、発進時は特に必要になります
逆に半クラッチが必要なのは特に、発進のときと、バック走行時に後ろが登坂の傾斜になっているときです
各ギアの役割
ギアの役割です
1速は急な上り坂で荷物を積んで荷台が重たい状況での発進時
2速は通常の発進時
3速は徐行が必要な時の走行時 交差点や駐車場や建物の敷地内 高速のインター出入り口など
4速は通常の道路の走行
5速以上は車のエンジン音を聞いて、回転数に無理がきているなと感じたらあげていきましょう
半クラッチのやり方
これが正解というのはわかりません
私のやり方を参考として紹介します
まず、クラッチペダルを踏み込みます
足全体をあげて、半クラッチをつくりはしません
正確な位置が足全体をあげてしまうと、分かりづらいと感じています
踵をマットにつけたまま、そこを支点にして、親指付け根の母指球で、クラッチペダルをふんで、位置まで上げます
母指球でペダル操作をすると、細かい位置の感覚が掴めると思います
発進するとき
トラックにもよりますが、発進するときは基本は2速発進です
1速は荷物を積んだ状態で急な上り坂で発進するときに使用します
運転歴が長い方のなかには、3速で発進をする人もいます
たしかに、シフトチェンジをする手間は省けます
その人たちが言うには、エンジンの回転数を合わせれば大丈夫とのことです
ですが、これはトラックをいためて故障につながりやすい運転なので、この運転を習慣にしないようにしましょう
トラックメーカーの整備士の人も、3速発進をするトラックは故障すると言っています
トラックのためにも、発進は通常は2速というのを癖付けておきましょう
加速する時
アクセルとクラッチペダルは一緒には踏みません
アクセルをふんで、回転をあげてアクセルをはなし、クラッチを踏んでギアを上げます
回転数が充分でないと、車体から異音がしたりごとごと揺れたりします
特に上り坂は、エンジンの回転をあげていないと、すぐ異音がします
シフトアップはテンポよくあげていくのが、燃費の向上に繋がります
減速する時
ブレーキとクラッチペダルは一緒にふんで大丈夫です
ブレーキをふみながら、回転数が落ちてきたらクラッチをふんで、ギアを落としましょう
ギアを落とす時は1速ずつにしましょう
速度をまだまだ落としたい時は、そのままブレーキを踏んだまま、クラッチを離しましょう
クラッチを踏んだままだと、エンジンブレーキがきかないので、車のそくどが落ちません
素早くクラッチをはなしましょう
止まる時は、クラッチとブレーキを一緒に踏むのも止まり方です
ギアをニュートラルにしたら、あとはオートマのブレーキのようなものです
ブレーキをふむだけで大丈夫です
ニュートラルにしたら、上り坂であってもしばらくはその勢いのまま進みます
ブレーキあれこれ
フットブレーキ
足下にあるペダルを踏むことで、速度を落とすことができます
エンジンブレーキ
ギアを落とすことで、アクセルをふんでいない時にかかるブレーキです
重たい荷物を積んで、下り坂を走行しているときは、いざという時フットブレーキだけでは止まり切れない危険があります
念のため、いつもよりギアを落として、エンジンブレーキを利用する習慣を持ちましょう
廃棄ブレーキ
レバー操作する事で、ブレーキ作用を加えることができます
私が運転している、フソウのキャンターでは、ワイパー操作をする側の左レバーを上にあげれば作動します
作動すれば、計器画面に、作動灯が点灯します
しかし、正直この廃棄ブレーキだけでは効き目が弱いと感じています
使用するのは、長い下り坂を走行するときくらいでしょう
まず、ギアをおとして、エンジンブレーキを効かせて補助的に廃棄ブレーキをかける、といった具合に速度をおとしていきます
信号待ちでの停車中
ギアはニュートラルにしましょう
ギアをいれたままだと、クラッチペダルを踏み続けることになります
クラッチが摩耗して、交換時期を早めてしまうことに繋がります
高額な修理費がかかります
また、停車中にシフトレバーに手を当てたままも、同様に消耗させてしまうので、それを癖にしないようにしましょう
とはいえ、とくに右折の待ちのタイミングならば、いつでも発進できるようにギアをいれて、
半クラッチを作った状態にしておくのも速やかな発進のために必要とは考えています
停車、もしくは駐車時のギア
マニュアル操作のトラックには、オートマ乗用車のように、パーキングというシフトはありません
基本的には止まるときには、ニュートラルでサイドブレーキをしっかりと引いて止まります
ニュートラルにしておけば、エンジン始動時にクラッチを踏んでいなくても、エンストせずにエンジンがかかります
なので、わざわざ運転席に乗り込まなくてエンジンだけかけたいという状況のときは、この停車のやり方でよいと思います
ただし、上り坂や下り坂で駐停車するときは、車が勝手に動きだしてしまう、という非常に危険なリスクがあります
上り坂のときは、ギアを1速
下り坂のときは、ギアをバックギア
としましょう
ギアをいれて置けば車は動きません
ただし、発進するときは、クラッチを踏んでエンジンをかけるか、一旦ニュートラルにしないと、
エンジンをかけた途端エンストして車両は止まってしまいます
まとめ
トラックの運転は適切なギアと、正確なクラッチ操作が重要です
トラックも長持ちして、事故を無くすことにつながります
今日もご安全に