②倉庫業務を初心者向けに解説 フォークリフト編~荷物ごとの運転操作~
今回の記事ではフォークリフトの荷物ごとの運転操作について解説をしていきます
まず、はじめにフォークリフトの運搬の際の基本的な流れについておさらいしていきましょう
リフトの運搬時の基本的な流れについて
今回では、カウンターリフトを前提に解説をしていきます
まず、荷物を運ぶときは対象の荷物にフォークと呼ばれる爪を差し込みます
そして、マストを上げて持ち上げます
チルトと呼ばれる傾きを調整するものを、傾けて荷物を基本的には、リフト側に傾けます
荷物が安定していることを確認します
周囲に人や、物が置かれていないことと安全を確認して動き出します
以上が、リフトで荷物を運搬するときの基本的な流れと概要になります
では、それでは、それぞれの手順について深掘りして解説していきます
リフトを空荷で荷物の所まで移動する際
荷物を持っていないからといって、危険がないわけではありません
路面の状況や周囲の状況に注意しましょう
①路面について
段差や溝にも気を付けましょう
車輪が引っ掛かり、車体本体が動けなくなってしまう場合もあります
もし動けなくなった場合は、他のリフトがある場合は救護をしましょう
カウンターなら後ろのウエイトのある部分同士で押しあっって動かすこともできます
また、ロープをつないでけん引をするやり方もあります
リフトの爪を使用して、相手の車体を浮かせてその間にリフトを脱出させる方法もあります
これらは応急的なトラブル対応で、すこし話が横にそれてしまいました
②周囲の人について
基本的に、リフトで走行するときはみずから人に近づいていいかないようにしましょう
また、人が近づいて話しかけてきたときは、ギアをニュートラルにいれてサイドブレーキをひいておきましょう
さらに、話し終わって動きだすときも、人が離れてから動きだすようにした方がよいです
車輪が思わぬ位置にかたむいて停車したままになっていて、動き出したらタイヤで人を巻き込んでしまう可能性もあります
③タイヤの動きについて
フォークリフトは後輪で舵を切ります
ですので、車体の後ろが大きく膨らみます
バックをしながら旋回をするときは、後輪で荷物をまきこんで壊してしまったこともあります
このようなときは、後ろを目視で確認しながら、まわるようにしましょう
リフトで荷物の近くまできて、フォークで荷物を差し込むとき
まず、基本は差し込む荷物と、路面の状況を確認します
最初、リフトの免許を取得する際は、路面も平な場所で爪を差し込むのもパレットにそのまま差し込むだけであったと思います
まず、確認することが2つあります
①差し込むパレットの差し込み口に対して、フォークの爪幅は正確なのか確認
爪幅は広すぎると、そもそも差し込むことが出来ません
逆に狭すぎても、荷物を運搬するときに非常に不安定となり、最悪落下破損ということになりかねません
リフトの爪幅は調整することができます
まず、爪本体を脚で蹴って押して動かすのですが、その手順を解説します
①フォーク本体の高さを路面からやや上の、自分の脚で足蹴にしやすい位置にします
②チルトをやや先端部分を下に傾けます そのあと足蹴にするので、上向きや平行だと動かしづらくなってしまいます
③爪の根元の部分にピンがあります 少し上に持ち上げて横に捻ればロックが外れます
④動かしたい方向に向かってフォーク本体を足蹴にしましょう L字の形なので、上と下を交互に蹴って動かしていきます
⑤動かしたあとは、根元のピンをもとにもどして、ロックがキチンとされているかフォーク本体を足蹴にして動かないか確かめてみましょう
このやり方で爪幅は調整できます
会社によっては足蹴が禁止もあると思うので、そこのルールに従ってやりましょう
路面に対してのフォーク差し込み口の状況
路面がいつも平らな場所であるとは限りません
傾斜のある場所に置かれた荷物である場合は、それに合わせた爪の位置や角度にする必要があります
上り坂では、爪の先端を上向き
下り坂では、爪の先端を下向き
といった具合に
あまりに傾斜がきつい場合は、上り坂では、先端部分を上向きにして、爪自体の高さは下の方からさします
前進しながら、徐々に爪全体を奥に差し込んでいくといった具合に
チルト操作に関して
チルトとは、爪の角度を調整する機能です
これを使いこなせるかで、リフト作業の効率も変わってきます
荷物をマストで持ち上げたら、チルトを傾けて車体側に荷物を傾けましょう
その方が運搬移動時に安定します
荷物を下ろすときも、チルトの状態が今どうなっているか想像しながら操作をすることは重要です
マストを下げ切ってチルトの角度が上向きになったままだと、先端部分がパレットに引っかかって、爪を抜こうとしたらパレットを壊して最悪商品にも傷をいれてしまうことになります
荷物を下ろすときはかるく下ろし場所に触れるくらいの高さまで下げたら、チルトの角度を下げて、荷物と爪のテンションがはずれたら、バックして爪を抜くようにしましょう
これがチルト操作の基本的な流れとなります
フォークを商品から抜くとき
商品をおろして、爪を差し込み口から抜くときも注意することはいっぱいあります
まず、前と後ろを交互に確認をしながら急な動きでバックをしないように習慣とした方がよいです
後ろを確認するのは、周囲に人、車、物とぶつかる可能性がないか、常に状況が変わるので目視で確認しながら、下がりましょう
ただし、後ろばかりをみていると、フォークが商品に引っかかっていることに気付かずにそのまま引きずってしまうことになります
状況によってはそれが商品の転落となって、大きな破損事故となってしまうので注意が必要なのです
まとめ
今回の記事では、フォークリフトの運転で荷物を運搬する際の基本操作について解説をしました
次回の記事では、さらに細かい状況について解説を解説していきます
それでは、ご安全に